ウコンパウダーでげほげほしたあと

時間が取れたのでBSから頂いたエノケン孫悟空と法界坊鑑賞。「孫悟空」についてはちょっと前言撤回。じっくりと腰を据えながら観ると,終始立体的な美しさのある映像美と,ゆったりとしたストーリー展開がむしろ心地よくて,楽しめました。エノケンと“東京喜劇”の黄金時代ちなみに,「孫悟空」観てるときは,やはり御本「エノケンと東京喜劇の黄金時代」のレビュー記述ががおおいに水先案内人になりまそた。やはりしっかりしたレヴューって大事あるよ。多謝多謝。
「法界坊」は,フィルムの状態がちょっと酷いですねえ。音声すら満足に聞き取れない箇所もあちこちで,おかげでストーリーもよくわからなかったが,まあ,ストーリに拘泥しなくとも,エノケンによる見せ場が数珠繋ぎでまめに出てくるので最後まで飽きなかったです。エノケンの首がろくろ首みたいににゅるっと伸びちゃったり,エノケンがフィルムトリックで消えたり現れたりしたり,釜茹での刑に遭っても,地面に穴掘ってさっと脱出してみせてくれたり,いろいろ盛りだくさんですね。けっこう気に入りまそた。
よろしいのではないでせうか。おかげで今夜は気持ちよく眠れさうですぞなもし。