帯広市内のバルチックカレーに潜り込んでみましたところ，”帯広店限定”と冠しているメニューの，その中に，”帰ってきたドライカレー”という品がありました。
どうも，これ，メニューの写真を観て思うに，大阪の，織田作カレーを連想してしまいまして，つい注文しまそた。いや，ただ，生卵がカレーのどまんなかに鎮座しているのが共通しているに過ぎないのですが。
それでおよそ数分後に登場してきたのがこんな皿。
う〜ん，たしか，先に拝したメニューのサンプル写真では，ドライカレーの周囲を飾っている，生野菜のせん切りは，ずいぶんと，緑濃くて，さながら，万能ネギの刻みかのような気がしまして，これはまた風味の強烈な味わいなるカレーなりやと思ってましたが，いざ，手元に出てきたのは，ずいぶんと白い野菜なんですねえ。色彩イメージがずいぶんと違うなあと思ってたら，この生野菜の正体は，なんのことはない，キャベツでした。キャベツ，消化を助けてくれるし，かぼそい甘味が，カレーの辛さとマッチしてなかなかいいもんです。というわけで，まんなかの黄身を崩して，ぐちゃぐちゃにかき回して，食べますると，たいへんおいしいカレーなのでありました。
バルチックカレーさんの名誉のためにつけ加えますが，表題の”お！駄作カレー”なんてとんでもないことでございました。ただ，メニュー上での視覚イメージと，じっさいに目の前に登場してきた姿とが，微妙に相違があったから，おかしくておかしくて，たまらなかっただけなのでこんなふうにおちゃらけて書いただけであります。
この，”帰ってきたドライカレー”，旨いので，１オシでございます。帯広限定らしいので，お早めにどんぞ。
